【24時間換気システムの異音と故障!高気密・高断熱住宅におけるモーター劣化の現実とメンテナンスの重要性】

近年、日本の住まいにおいて「高気密・高断熱住宅」 が広く普及し、それに伴って「24時間換気システム」 の設置が当たり前の時代になりました。 気密性の高い近代的な住宅では、 室内の空気を清浄に保つために欠かせない設備ですが、 長く住み続ける中で避けて通れない問題が発生します。それが、 換気扇モーターの劣化による異音や故障です。
私は以前、仕事の関係で「セキスイ」 の住宅における顧客対応を15年ほど請け負っていた時期がありま した。 セキスイのプレハブ住宅やユニット工法を用いた高性能な住宅は、 価格帯こそ高級ですが、 意匠性も構造のつくりも非常に洗練されており、 素晴らしい完成度を誇っていました。 仕事で関わっていたから身贔屓で言っているわけではなく、 私自身も「もし十分な資金があれば、 ぜひ依頼したい住宅メーカーだ」と心から思っていたほどです。
しかし、どれほど優れた高機能住宅であっても、 機械設備には必ず耐用年数があります。当時、 築10年を超えるオーナー様宅にお伺いすると、 24時間換気システムのモーターが壊れて完全に停止していたり、 ベアリングの摩耗や経年劣化によって「ゴー」 という大きな異音を立てていたりするケースに非常によく遭遇しま した。
実は、この問題は戸建て住宅に限りません。 私の現在の住まいはセキスイとは全く関係のない分譲マンションで すが、新築当時はほぼ無音だったキッチンの換気扇が、 今では回すと凄まじい爆音を響かせるようになっています。 長年にわたる連続運転によるモーターの軸受けの摩耗や劣化、 そして蓄積した油汚れや埃などが原因で、 やはり10年前後を境に不具合が生じてしまうのです。
ここで一つの疑問が生じます。高機能住宅において、 これほどメンテナンスの手間やコストがかかる24時間換気システ ムは本当に必要なのでしょうか。
建築基準法のエビデンスを踏まえると、その答えは「不可欠」 と言わざるを得ません。現在の高気密な住環境では、 自然な空気の入れ替わりがほとんど期待できないため、 24時間換気を止めてしまうと、 建材から発生するホルムアルデヒドなどの化学物質が室内にこもり 、シックハウス症候群を引き起こすリスクが高まります。また、 人間の呼吸による二酸化炭素の停滞や、結露によるカビ・ ダニの発生を抑制し、 住宅そのものの構造体を長持ちさせるためにも、 常時稼働は必須の条件となっているのです。
では、私たちはこの設備とどのように付き合い、 修繕計画を立てるべきなのでしょうか。
一般的な住宅設備メーカーの見解やガイドラインによると、 換気扇の「設計上の標準使用期間」 はおおむね10年と定められています。つまり、 10年が経過した時点でモーターの寿命による故障や異音が発生す ることは、製品の仕様としてごく自然な現象なのです。
日々のメンテナンスとしては、 数ヶ月に一度のフィルター清掃やルーバーの拭き掃除を行うことで 、モーターへの余計な負荷を減らし、 寿命を延ばす効果が期待できます。しかし、 内部のモーターやベアリングの摩耗については、 専門業者による定期点検や、 10年目を節目とした本体またはモーターの交換工事が最も確実な 修繕対策となります。
「10年ごとに費用をかけて交換すればいい」 と割り切ることもできますが、突然の故障で慌てないためには、 住宅の長期修繕計画の中に換気設備の交換費用をあらかじめ組み込 んでおくことが賢明です。
目に見えない空気の質を保ち、 健康的な暮らしを支えてくれる24時間換気システム。 その恩恵を十分に受けるためには、 10年というスパンで訪れる機械の限界を正しく理解し、 適切なタイミングでメンテナンスや修繕を行っていく姿勢が大切で あると、自身の経験からも強く感じています。
私は以前、仕事の関係で「セキスイ」
しかし、どれほど優れた高機能住宅であっても、
実は、この問題は戸建て住宅に限りません。
ここで一つの疑問が生じます。高機能住宅において、
建築基準法のエビデンスを踏まえると、その答えは「不可欠」
では、私たちはこの設備とどのように付き合い、
一般的な住宅設備メーカーの見解やガイドラインによると、
日々のメンテナンスとしては、
「10年ごとに費用をかけて交換すればいい」
目に見えない空気の質を保ち、