昨日は松戸市視覚障害者協会の第1回水曜日理事会の日です。以前は一人で白杖を頼りに移動していましたが、同行援護サービスを利用するようになってからは、信頼できるガイドヘルパーさんと一緒に目的地へ向かっています。
​ところで、皆さんは「障害者用PASMO」をご存じでしょうか。このICカードは本人用と介護者用の2枚1組で発行されます。重度視覚障害者の場合、ガイドヘルパーさんと連続して自動改札を通ることで、2人分の運賃が自動的に半額になります。カードの運賃は私がまとめて支払う仕組みのため、ガイドヘルパーさんに事前に運賃を用意してもらう必要もありません。もちろんバスでも利用可能です。障害当事者としての最大のメリットは、2人で移動しても1人分の交通費で済む点にあります。
​この便利なシステムを使い始めて1年が経った今朝、最寄り駅の自動改札を通ろうとしたら「ピンポン!ピンポン!」と警告音が鳴り、通過を拒否されてしまいました。「昨日の移動でタッチミスでもしたかな?」と頭の中がぐるぐる困惑。駅員さんに確認したところ、なんと「1年ごとの更新手続きが必要」と言われてしまったのです。1年前に説明を聞いていたのかもしれませんが、すっかり失念していました。
​私のPASMOは京成電鉄の松戸駅で作成したものだったため、最寄り駅から切符を買い直し、わざわざ松戸駅まで移動して更新手続きを行いました。ガイドヘルパーさんに代筆してもらいながら名前や生年月日などを記入しましたが、1年ごとにこの手続きをするのは正直なところ少々面倒に感じてしまいます。
​なぜ普通のPASMOにはない「1年更新」が障害者用PASMOだけに存在するのでしょうか。
​この障害者用ICカード制度は、関東の鉄道事業者が連携し、2023年3月25日からサービスが開始された比較的新しい仕組みです。それまでは窓口で障害者手帳を提示して紙の割引切符を買う必要があったため、自動改札を通れるようになったこと自体は大進歩でした。
​しかし、1年更新が義務付けられている主な理由は「割引資格の継続確認」と「不正利用の防止」というエビデンスに基づいています。障害者手帳の再交付や区分の変更、あるいは本人の状況変化などを定期的に確認し、本人以外の第三者による不正使用を防ぐための運用ルールとして定められています。ただ、ユーザーの立場からすれば、クレジットカードのようにオンラインで安全に自動更新できたり、改札で直接スムーズに処理できたりするような、さらなる利便性の向上を期待したいところです。
​今回のカード更新で「1年」という月日を実感しましたが、それは私が同行援護サービスを使い始めてちょうど1年が経ったということでもあります。それまでは家族や職場の部下に移動を手伝ってもらったり、一人で白杖を突いて行動したりしていました。
​実際に同行援護を利用してみて、その素晴らしさを実感しています。移動中の会話から新しい出会いが生まれたり、買い物などでもヘルパーさんがスマートにサポートしてくれたりします。私の場合は背が高いため相手の肩を軽く掴ませてもらい、ベテランのガイドヘルパーさんだと本当にリラックスして歩くことができます。
​一方で、同行援護の手配をお願いしながらも、時には新人のガイドヘルパーさんに同行してもらい、安全な歩行介助の技術を学んでいただく機会を作ることもあります。指導しながら歩くのもまた違った楽しさがあります。
​また、ガイドヘルパーさんのサポートで移動するのは、車の助手席に乗せてもらっている感覚に似ています。逆に一人で白杖を握りしめて歩くのは、自らハンドルを握って運転している感覚です。景色の捉え方や時間の感覚、緊張感も全く異なります。同行援護での移動と、単独歩行での移動。どちらも異なる魅力があり、私にとって大切な移動の手段です。
​そして何より伝えたいのは、プロフェッショナルな仕事をしてくださるガイドヘルパーさんへの深い感謝です。
​同行援護の仕事は、単に移動を補助するだけではありません。相手に対する思いやりや仕事の流儀、細やかな配慮が問われる素晴らしいプロの技術です。目的意識を持ち、真摯に向き合ってくださるガイドヘルパーさんと出会えることに、いつも心から感謝しています。
​たかが同行援護、されど同行援護。これからも信頼できるパートナーであるガイドヘルパーさんとともに、安全で楽しい移動を続けていきたいと思います。