【視覚障害のある私が街頭に立つ理由。7月から松戸で始まる献血推進ボランティアへの挑戦と生きる証】

      

【視覚障害のある私が街頭に立つ理由。7月から松戸で始まる献血推進ボランティアへの挑戦と生きる証】

ビルの前で長身の男性視覚障害者が、胸の前でパネルを持ち、献血の呼び掛けボランティアをしている。隣には同行援護ヘルパーが案内のビラを配っている画像です。

昨日、みなさんもよくご存じの「KITE MITE MATSUDO(キテミテマツド)」の隣にある「松戸ビル」の1階、千葉県赤十字血液センター松戸献血ルームにお邪魔してきました。
​そこで松戸出張所長の宮下さん、管理係長の古山さんと面談を行い、来月から取り組む「献血推進街頭声掛けボランティア」の打ち合わせをさせていただきました。
松戸献血ルームには毎日50名から60名ほどの献血協力者が訪れるそうです。そのうちの約10名が、街頭での声掛けに促されて足を運んでくださる方々なのだそうです。年末年始を除いて、普段から「KITE MITE MATSUDO」と「松戸ビル」の間や、松戸駅前で活動が行われています。
​ちなみに、松戸献血ルームが入っている松戸ビルの上層階にはハローワーク(公共職業安定所)が入っています。お仕事を探す際などに訪れる方も多いあのビルの1階に、献血ルームがあります。
​私の活動は、主に「KITE MITE MATSUDO」の周辺で行う予定です。7月のスケジュールは、毎週木曜日である9日、16日、23日、30日の計4回となります。時間は11時から16時までです。13時からの1時間は休憩をいただきますので、実働は4時間になります。
​活動中、私の横には同行援護ヘルパーさんがついてくれています。私は視覚障害当事者であるため、いくら元気に声を張り上げても、せっかく足を止めて近づいてくださった方の姿が分かりません。そのため、隣に寄り添うガイドヘルパーさんにサポートしてもらいながら、みなさまとコミュニケーションを取ることになります。
​私は身長180センチ、体重85キロの体格で、140センチの長い白杖を握りしめて立っています。応援の声をかけていただくだけでも大きな励みになりますし、何より献血にご協力いただけたらこれほど嬉しいことはありません
​これは完全なボランティア活動です。私は視覚障害者として、普段の生活のなかで多くの方々に助けられ、場所が分からなくなれば声をかけて誘導していただいています。日々たくさんのご恩を受けているからこそ、このような社会貢献活動を通じて、自分自身も社会の一員として役に立ちたい、人道支援に関わりたいと強く願い、日本赤十字社様にお願いをしてこの活動がスタートすることになりました。
​7月からの開始ということで猛暑が予想されます。十分に健康管理に配慮しながら臨みます。この活動を始めるにあたり、同行援護ヘルパー様へ協力の募集を呼びかけたところ、本当にたくさんの応募をいただきました。それらの方々のなかから、ボランティアへの強い意識をお持ちで、体力的にもこの夏の暑さに耐えられる3名の同行援護ヘルパーさんを選出いたしました。
​昨日は、万が一の事故に備えて日本赤十字社が指定するボランティア保険の加入手続きも済ませてきました。もちろん、これらの費用、私を含めて4名分はすべて私の個人的な歳出です。
​私はほかにも様々な活動をしていますが、見返りを求めない無償の労働こそが、真の共生社会につながるものと信じています。献血をしても、お菓子やジュースといったささやかなお礼しかありません。しかし、献血を終えた後には、何物にも代えがたい「誰かのために行動できた」という確かな達成感が心に残るはずです。
​先日、柏献血ルームにお邪魔した際には、私自身も400mlの献血をしてまいりました。献血には200ml、400ml、そして成分献血の3種類があり、年齢や体調に合わせて選ぶことができます。
​これから柏や松戸の街角で、白杖を手に献血案内のボードを掲げ、大きな声で呼びかけている視覚障害者を見かけたら、それは私です。ぜひ一言、声をかけてみてください。全盲の障害者がこの猛暑のなかで街頭に立ち、献血を呼びかける姿は、きっと珍しい光景に映るかもしれません。
​しかしこれは、決して他人のためだけにやっているのではありません。自分自身の存在価値を認め、いまここで生きている証を刻むための活動です。私自身の幸福感を満たし、一人でも多くの人を病気や怪我から救うきっかけになるために、私はこの夏、街頭に立ち続けます。 
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