​皆さんはハンバーガーショップに行きますか。
私は家族と、そしてスタッフとよく行きます。
​日本のバーガーチェーンを牽引するトップ3といえば、不動のナンバーワンであるマクドナルド、ナンバー2のモスバーガー、そして新鋭として驚異的な快進撃を続けている第3位のバーガーキングです。
​バーガーキングはここ数年、ものすごい勢いで出店を加速させています。2019年5月末には全国で77店舗にまで減少していましたが、そこから急激なV字回復を果たし、直近では全国370店舗を超える規模にまで拡大しました。わずか数年で300店舗近くを純増させるという、ハンバーガー業界トップクラスの出店増加率で成長を続けており、2025年の売上高は575億円にまで到達しています。
​一方、モスバーガーは一時期、厳しい価格競争の中で高いというイメージが定着し、大苦戦を強いられた過去があります。1990年代後半からのデフレ全盛期、マクドナルドがハンバーガー平日半額といった圧倒的な低価格戦略を打ち出したのに対し、モスバーガーは頑なに値引きをせず、素材やクオリティを守る路線を貫きました。このデフレ経済がモスの高いイメージを際立たせてしまったのです。しかし近年、世界的な物価高によるインフレ局面に突入したことで風向きが変わりました。マクドナルドも度重なる値上げを余儀なくされ、両者の価格差が縮まった結果、モスのこだわりや美味しさが改めて見直され、現在は見事に盛り返しています。
​そして、日本上陸から55年以上の歴史を誇り、ダントツのトップを走るマクドナルドは、全店の総売上高(システムワイドセールス)が年間9400億円規模、会社の純利益でも340億円前後を叩き出すなど、まさに他の追随を許さない絶対王者として君臨しています。
​この3大チェーンは、それぞれ戦略が異なる3つのタイプに分かれています。
肉の味わいや焼き方はもちろん、使用している野菜の数やこだわりも違えば、経営方針も全く異なります。携帯大手3社のように、横並びで全く同じようなサービスを提供しているわけではありません。三者三様に独自の強みを尖らせ、戦略を変えながら市場を開拓しています。そして最近のトレンドとして、各社ともこだわりを詰め込んだ1000円前後の高単価なグルメバーガー風商品を次々と投入し、大人向けの市場もどんどん開拓しています。
​ここで、エビデンスに基づく最新の市場データをもとに、3社の事業規模や売れている商品の特徴、店舗の雰囲気、顧客層などを分かりやすく比較してみましょう。
​■ 最新3大バーガーチェーン徹底解剖
​1:マクドナルド(ダントツの絶対王者)
・事業規模:国内に約3000店舗を展開。全店売上高は約9400億円、純利益は約340億円という圧倒的な規模を誇ります。
・一番売れている商品の特徴:不動の定番であるビッグマックやマックフライポテト。さらに最近は、大人向けに開発された肉厚ビーフと炙り醤油風ソースが特徴のサムライマックシリーズが大ヒットを記録しており、定番の仲間入りを果たしています。
・店舗の雰囲気:明るく開放的で、非常に効率化されたシステムが特徴。レジに並ばずに注文できるモバイルオーダーが完全に定着しています。
・顧客層:子ども連れのファミリー層から、学生、ビジネスパーソン、シニア層まで、あらゆる世代が日常的に利用しています。
​2:モスバーガー(日本生まれのこだわり派)
・事業規模:国内に約1300店舗を展開。連結売上高は960億円規模に達し、着実に業績を回復させています。
・一番売れている商品の特徴:看板メニューのモスバーガーやテリヤキバーガー。注文を受けてから作るアフターオーダー方式にこだわり、みずみずしい国産生野菜をたっぷりと使用しているのが最大の特徴です。
・店舗の雰囲気:木目調を活かした温かみのある落ち着いた空間。喫茶店のように少し長居したくなる心地よさを大切にしています。
・顧客層:健康志向の高い女性層、シニア層、 tenderly少し贅沢で安心なものを食べたいと願うファミリー層が中心です。
​3:バーガーキング(直火焼きで急成長する新鋭)
・事業規模:2019年の77店舗から急拡大し、現在は全国370店舗を突破。2025年の売上高は575億円に到達しました。2028年の600店舗体制に向けて猛烈なペースで出店を続けています。
・一番売れている商品の特徴:大型バーガーのワッパーシリーズ。独自の直火焼きで余分な油を落とし、ジューシーに焼き上げた100パーセントビーフパティが自慢です最近はニンニクを強烈に効かせたガツンとくる期間限定バーガーがエスエヌエスを中心に大きな話題を呼んでいます。
・店舗の雰囲気:アメリカンでエッジの効いたスタイリッシュな内装。ボリューム満点のバーガーをガッツリ食べる活気に満ちています。
・顧客層:食べ応えを求める20代から40代の男性客や、トレンドに敏感な若い層、海外の本場の味を好むファンが圧倒的です。
​ーーー
​さて、私自身の話をしますと、普段はゼロコーラ、そしてニンニク系のハンバーグ(パティ)、さらにポテトをセットにするのがお決まりのスタイルです。時折、健康面のことが頭をよぎった時だけ、ポテトをサラダに変更する、といった具合です。
​いちばん身近にあるのはマクドナルドなので、マクドナルドには仕事の簡単な打ち合わせも含めて、週に3回は通っています。
一方で、会社の若いスタッフと一緒に食べる時は、もちろんボリューム満点で肉々しいバーガーキングを選びます。
家族と一緒に外食をする時は、野菜が多くて健康面にも配慮されているモスバーガーをチョイスします。
​このように、私は3つのブランドをその時々の状況に応じて見事に使い分けております。
​しかし、本音を言えば、ハンバーガーのセットは価格的には決して安くはありません。
例えば、身近にある人気チェーン店と比べてみましょう。
かつやでボリューム満点のカツ丼を単品で食べる。
吉野家や松屋で牛丼の並盛にお味噌汁のセットを頼む。
スシローやくら寿司といった手頃な回転寿司で、お腹に合わせて数皿をつまむ。
天丼てんやで出来立ての元祖天丼を味わう。
あるいは、地域にある大衆的なラーメン屋さんで、昔ながらの中華そばを一杯すする。
​こうしたお店であれば、しっかりとお腹が満たされても、お会計はだいたい700円前後に収めることができます。いかに日本でお安く、美味しいご飯が食べられるかという見事な選択肢です。
​一方で、男性がハンバーガーショップに入り、しっかりとしたバーガーのセット(ポテトとドリンク付き)を頼むと、それだけで簡単に700円から1000円近くになってしまいます。その割には、消化が良いせいか、男性だとすぐにお腹が空いてしまいがちです。
​コスパや満腹感を考えたら、牛丼やラーメンの方が安くてお腹にたまるかもしれない。健康のことを考えても、ジャンクフードは控えめにした方がいいかもしれない。
​そう頭では分かっているのに、あの特有の美味しさと気軽さに惹かれて、ついついバーガーショップの扉を開けてしまいます。これこそが、ハンバーガーが持つ不思議な魔力なのでしょう。
​皆さんは、この3つのハンバーガーショップをどのように使い分けていますか
お気に入りのメニューや、各チェーンに対する皆さんのご意見を、ぜひ下部の問い合わせフォームよりお寄せください。