​新緑が目に鮮やかな季節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
​本日は、私の身近な日常から、海を越えて活躍する若き天才たちへの想いについて、少しお話ししてみたいと思います。
​私の経営するEYESROOMには、ミュージシャンの藤井風さんを熱烈に敬愛しているスタッフがおります。車での移動中、彼女から「音楽をかけてもいいですか」と聞かれると、心の中で「ああ、また藤井風さんかな」と苦笑いしつつも、「お好きなものをどうぞ」と答えるのがいつもの光景です。
​実は私も、かつては熱心にスターを追いかけた時代がありました。昭和40年生まれの私が、人生で最初に心を奪われたのは石野真子さんでした。そこからピンク・レディーへと移り変わり、最後に熱中したのは韓国のガールズグループ、TWICEです。写真集を手に取り、DVDを眺めたあの日々は、私にとって現実社会以外の人に恋をした、美しくも懐かしい最後の記憶となっています。
​さて、その藤井風さんにぞっこんのスタッフですが、今年初めに、最新アルバムについているシリアルコードで申し込んだ抽選では落選。惜しくもチケットを逃してしまったようです。今回の一般発売に際して彼女が考えた秘策というのが、全盲である私を連れていくことで「ハート席」の抽選に申し込むという方法でした。
​藤井風さんの公演には、障害者手帳を持つ方とその同伴者が利用できる「ハート席」というテラス席が用意されています。一般販売よりも当選確率が高いのではないかという彼女の切実な願いに、私も協力することになりそうです。
​おかげで、藤井風さんの楽曲は私の頭にすべて叩き込まれてしまいました。もしこの計画が実を結び、会場で彼の歌声を直接聴くことができたなら、その世界観と実力について、このブログでありのままの感想をお伝えしたいと思います。たとえ目が見えなくても、真に素晴らしいアーティストであれば、きっと私の心に何かを届けてくれるはずです。隣で感極まっているであろうスタッフと共に、最後には「凄かったね」と称賛し合える、そんな大人の心遣いを持って臨みたいと考えております。
それにしても、人生とは不思議なものです。好きなものを信じ、何かに心を寄せて生きていくこと。この「暇つぶし」のような時間こそが、実は人生の醍醐味であり、豊かさの本質なのではないでしょうか。スタッフが藤井風さんに情熱を注ぎ、時には東方神起のコンサートへも足を運ぶ。そのエネルギーこそが、彼女の人生を彩っているのだと感じます。
​私自身は、最近では芸能人への興味は落ち着き、専らロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の活躍を追う毎日です。二刀流として世界を驚かせる大谷選手ですが、今シーズンは投手としては安定しているものの、打撃面では少し苦戦しているようにも見受けられます。
​そんな中、私の目にかつての「宿敵」のような存在が飛び込んできました。東京ヤクルトスワローズからメジャーリーグへと渡った村上宗隆選手です。彼はすでにホームラン10本を放ち、大谷選手の初年度の記録を完全に塗り替える勢いです。
​さらに驚くべきことに、彼は私が少年時代に深く尊敬していた世界の王貞治さんが打ち立てた、シーズン55本という伝説の記録をも超えていきました。私にとって村上選手は、ある意味で大谷選手を脅かす天敵のような存在ですが、彼がホームランを打てば打つほど、不思議と目が離せなくなってしまうのです。
​かつての昭和のヒーロー、王貞治さん。そして今、新時代を切り拓く村上宗隆選手。彼らの記録が塗り替えられていく歴史の目撃者として、やはり大谷翔平選手がここから追い上げ、再び私たちに歓喜をもたらしてくれることを、心の底から願ってやみません。
​誰かを推す情熱も、記録に挑む超人たちのドラマも、すべては私たちの心を動かす大切な糧となります。今日もまた、それぞれの「好き」を胸に、心豊かな一日を過ごしてまいりましょう。