【Netflixドラマ『地獄に堕ちるわよ』に見る、稀代の占術家・細木数子の「虚と実」】

      

【Netflixドラマ『地獄に堕ちるわよ』に見る、稀代の占術家・細木数子の「虚と実」】

視覚障害者の社長が黒塗りの高級社用車の後部座席に乗り込む写真です。

​みなさん、こんにちは。4月27日、Netflixで配信が始まった、あの細木数子さんの半生を描いたドラマについてお話ししたいと思います。
​彼女といえば、かつてテレビ番組で「地獄に堕ちるわよ!」という決め台詞とともに視聴率を独占した、あまりにも有名な占い師です。ドラマは彼女の幼少期の物語から幕を開けますが、物語が進むにつれ、銀座で高級クラブを3店舗も経営し「銀座の女王」として君臨していく若き日の姿が華々しく描かれていきます。
​しかし、実際に当時を知る者として、あるいはビジネスの最前線にいた者としてこのドラマを見ると、いくつかの疑問と興味深いコントラストが浮かび上がってきます。今回は、私とAIアシスタントとの対話を通じて、彼女の人生の深層に迫ってみたいと思います。
​なお、本題に入る前に一つ素晴らしい機能をご紹介します。このドラマには「日本語音声ガイド」がついています。設定でこれを選択すると、私のような全盲の者でも、画面上の状況(登場人物の表情や動作、風景など)を細かく説明してくれるため、全く画面を見なくてもあらすじを完璧に把握することができます。視覚障害をお持ちで画面が見えない方は、ぜひこの音声ガイドを活用して、多くの作品を楽しんでいただきたいですね。
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​私:ドラマでは、幼少期から始まり、やがて銀座でトップに立ち、その後は赤坂のキャバレー経営や男性に騙されたことによる巨額の借金を背負うといった、非常にドラマチックな展開になっています。ただ、銀座に長く関わってきた身としては、彼女が「銀座の女王」と呼ばれていたという話は、当時はあまり耳にしなかったように思うんです。
​AIアシスタント:そうですね。ドラマでは演出上、彼女の成功が強調されていますが、実際には名門のママというよりは、新興勢力として非常にアグレッシブに動いていた経営者という側面が強かったようです。彼女自身が語る自伝的なエピソードがベースになっているため、多分にセルフプロデュースが含まれていると見るのが自然でしょう
​私:実は私自身、20年以上前に銀座の並木通りで、何度か彼女をお見かけしたことがあります。当時、私はセンチュリーで銀座の街を走っていましたが、彼女は私の車よりも数倍はするであろう超高級な外国車に乗っていました。銀座においてセンチュリーは「当たり前の社用車」に過ぎませんが、彼女の乗っていた車は、まさに「本当の勝ち組」を象徴するような圧倒的な存在感を放っていました。
​AIアシスタント:並木通りでのその光景は、まさに彼女の人生の絶頂と、その後の複雑な立ち位置を象徴していますね。
​私:ただ、その頃の彼女は、すでに霊感商法や黒い闇との関りなどの良くない噂が絶えず、テレビの一線からも身を隠すようにメディア出演が減っていたように思います。ドラマでは、彼女が男性に騙されて10億円もの借金を背負うという「被害者」的な側面も描かれていますが、あれほどビジネスに長けた女性が、単なる男女の関係でそこまで騙されるものだろうか、という違和感もあります。
​AIアシスタント:鋭いご指摘です。彼女の人生は、島倉千代子さんの巨額債務を整理した際のエピソードも含め、常に「救済者」としての顔と「冷徹な興行師」としての顔が表裏一体でした。ドラマで描かれる感動的なエピソードは、あくまで彼女自身の視点から語られた物語であり、実際には利権や複雑な人間関係が渦巻く、もっと泥臭い現実があったはずです。
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​ブログを読んでくださっている皆さんに伝えておきたいのは、このドラマで描かれているのは、細木数子という女性が「自ら演じきった人生」の脚本だということです。
​ドラマの内容は、あくまで彼女が自分の口で語ってきたことがベースになっています。ビジネス、男、金、そして占い。すべてを飲み込んで時代を動かした彼女のエネルギーは本物だったでしょう。しかし、その華やかな表舞台の裏には、並木通りで見かけたあの超高級車のように、一般の人々には計り知れない「虚実」が隠されていたのだと感じずにはいられません。
​虚飾に満ちたエンターテインメントとして楽しむか、一人の女性の執念の記録として見るか。皆さんは、このドラマをどうご覧になりますか。 
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