私たち福祉支援団体EYESROOM(アイズルーム)は、日々の街頭活動において、一人でも多くの尊い命を救いたいという一心でお腹の底から声を張り上げています。決して形式的な活動ではありません。道を行き交う皆様一人ひとりの胸に届くよう、真剣勝負で献血へのご協力を呼びかけています。
​なぜ私たちがこれほどまでに情熱を傾けるのか。それは、日本赤十字社が公表しているデータや現場の真実を知れば知るほど、一秒の遅れも許されない現状があるからです。 
​まず知っていただきたいのは、輸血を必要としている方の現実です。事故などの緊急手術で使われるイメージが強いかもしれませんが、実際には輸血用血液製剤を使用している方の約85パーセントは50歳以上の患者さんであり、がん(悪性腫瘍)の治療や血液疾患など、日々の闘病に不可欠な医療インフラとして命を繋いでいます。その医療を支えている献血者の60パーセント以上は50歳未満の方々ですが、少子高齢化に伴い、10代から30代の若年層の献血者数は減少傾向にあります。このままでは将来、血液の安定供給が非常に厳しい状況に陥ってしまいます。
​さらに、献血で得られた血液は長期保存ができません。例えば血小板製剤の有効期間は採血後わずか6日間という極めて短いものです。だからこそ、特定の時期だけでなく、365日絶え間なく定期的な献血が必要とされているのです。
​また、医療現場での安全性を高めるため、日本赤十字社では「400mL献血」や「成分献血」への協力を強く推進しています。血液は人間一人ひとり微妙に異なるため、一人の患者さんに複数人の血液をあわせて輸血するほど発熱などの副作用リスクが高まります。1人当たりの献血量が多い400mL献血や成分献血は、少ない献血者からの輸血を可能にし、患者さんの安全を大きく高める技術的裏付けがあるのです。 
日本赤十字社は平成24年より全国を7つのブロック血液センターに集約する「広域事業運営体制」を導入し、品質管理の均一化と高度な検査体制を確立しました。さらに、安全な輸血体制のノウハウをアジア太平洋地域の国々へ伝える「海外血液事業研修生受入事業」を行うなど、日本の善意は国境を越えて世界中の救命活動にも貢献しています。
​昭和39年8月21日に「買血」から「善意の献血」へと国の方針が切り替わって以来、半世紀以上にわたり、見知らぬ誰かを想う無償の愛によって日本の医療は守られてきました。
​私たちが街頭で必死に呼びかけている声は、単なるお願いではありません。病院のベッドで明日を待つ患者さんと、皆様の温かい手を繋ぐための「命の呼びかけ」です。
​皆様が差し出してくれるその腕と僅かな時間が、確実に一つの命を明日へと繋ぎます。どうか私たちの熱意を受け止めていただき、お近くの献血ルームや献血バスへ足をお運びください。皆様の勇気ある一歩を、心よりお待ちしております。