皆様、おはようございます。
福祉支援団体EYESROOM(アイズルーム)代表です。
​昨日は、朝から夜まで非常に濃密で、様々な学びや気づき、そして人の優しさに触れた一日となりました。
​まずは朝のスタートからご紹介します。夜中に作成したブログ記事3本について、朝8時から9時の間にアシスタントの方に誤字脱字の確認をしていただきました。併せて、私が撮影した写真の中から使えそうなものをトリミングしてもらい、無事にブログへ投稿することができました。
​朝の作業を終えた後は、同行援護(ガイドヘルパー)の方と一緒に「松戸献血ルーム」へ向かい、献血推進活動を行いました。
​その休憩中のことです。ガイドヘルパーの方と日本赤十字社の職員さんが、私から少し離れた場所で何やら打ち合わせをしていました。実はこうした場面は、日常の中でよく見られる光景でもあります。
​皆様に知っていただきたい大切なこととして、ガイドヘルパー(同行援護)は視覚障害者の移動や視覚的情報をサポートする専門職であり、活動全体の意図や意思決定を担う存在ではありません。
​よく市役所や病院、さまざまな窓口で誤解されがちなのですが、視覚障害者とガイドヘルパーが一緒に行動していると、相手側の職員さんがご本人ではなくガイドヘルパーの方に向かって話を説明しようとすることが多々あります。
​しかし、視覚障害者は「目が見えない」状態であるだけで、知能や精神的な判断力が劣っているわけではありません。家族のように代わりに決定を下す存在ではなく、あくまで見えない部分を補うサポート役であり、どこへ行き何をするかという意思決定は100パーセント当事者自身にあります。
​全盲の当事者は人口全体から見ても非常に少数であるため、健常者の方々が視覚障害者と接する機会は多くありません。そのため、当事者がどのように考え、意思決定を行っているのか、そしてガイドヘルパーがどのような役割の職種なのかが正しく伝わっていないことが、こうした誤解や問題の根底にあると感じています。
​昨日の献血ルームでも、私が席を外している間に「トイレの使い方(便座や床を汚していないか)」についての疑念から、小声で話をされていたようでした。全盲の人は視覚以外の感覚、特に聴覚が発達していることが多く、私は大声の雑音の中から特定の音声を聞き取ることができます。そのため、その会話内容が耳に入ってきました。
​過去に一度、一緒にボランティア活動をしていた方から、献血ボランティア活動そのものを軽視するような発言をされたことがありました。私にとって献血推進活動は人の命をつなぐ大変大切で、生き甲斐とも言える何事にも代えがたい活動です。そのため、その活動の意義を巡って議論となった際、強い悲しみと動揺から手元が乱れ、紙コップのスープを一度こぼしてしまったことがありました。その節は献血ルームのスタッフの方にお掃除を手伝っていただいたのですが、そうした「スープをこぼした」という出来事が、「障害者だからトイレも汚すのではないか」というイメージや先入観につながってしまったのかもしれません。
​私自身、自宅でも会社でも洋式トイレを使用しておりますし、会社の従業員に対しては「トイレは綺麗に使用すること」「男性も座って用を足すこと」を日頃から徹底して伝えています。そもそも洋式トイレは、目が見える・見えないにかかわらず、立って使用すると飛び散りが発生しやすいものです。ですから私自身も自宅では必ず座って使用するよう細心の注意を払っております。
​「視覚障害者だからトイレを汚すのではないか」という思い込みは、実は私たちが日常や事業の中で常に直面している大きな偏見の一つです。
​我々が行っている居住支援の現場でも、お部屋の案内をしていると「視覚障害者だから火を出してしまうのではないか」「ゴミを溜め込んでゴミ屋敷にしてしまうのではないか」「階段から落ちるかもしれないから2階には住ませられない」といった先入観や偏見から、入居を断られてしまうケースが少なくありません。
​しかし、実際は全く違います。私たち視覚障害者は、目が不自由だからこそ、日頃から自分なりの工夫を凝らし、トレーニングを重ねて生活しています。
​一度汚してしまうと自分で掃除をするのが大変だからこそ、健常者の方以上に慎重で神経質に掃除を行います。火を出さないように調理には万全の注意を払いますし、階段から落ちないように白杖を使って一歩一歩の安全を確実に確認して移動しています。
​「障害者だから特別にリスクがある」ということはありません。見えないからこそ、より注意深く、丁寧な暮らしを実践している当事者がたくさんいるという事実を、ぜひ多くの方に知っていただきたいのです。
​私自身、慎重で神経質な性格でもあり、会社の清掃指導にも力を入れておりますが、一度ついてしまったイメージを払拭するのは簡単なことではありません。だからといって献血ルームの皆様と良好な関係を損ねたいわけではありませんし、特定の方々を責めたいわけでもありません。
​大切なのは、誰かを攻撃することではなく、「障害があるから〇〇に違いない」という無意識の偏見や固定観念に多くの方にご理解いただき、お互いを正しく知る機会を作っていくことです。私にとっても、人の命をつなぐ素晴らしいボランティアである献血推進活動は、人生のかけがえのない生き甲斐です。だからこそ、今後は周囲にご迷惑をおかけしないよう配慮を重ねつつ、この尊い活動を継続してまいります。
​16時に献血推進活動を終えた後は、県政及び市政報告・市議会選挙候補者決起集会へと向かいました。
​会場には150名を超える方々が集まっており、大変な熱気で勢いを感じました。久しぶりに熊谷県知事のお顔もお拝見することができました。
​熊谷県知事のお話も若さに溢れ、次から次へとアイデアが飛び出す頭の回転の速さを感じました。また、関根ジロー先生はすっかりベテランの域に入っていらっしゃり、みねおそうたさんもいよいよ政治家らしい立ち振る舞いになられていました。
​昨日のような熱気あふれる場にご招待いただき、特に関根先生の実績を改めて確認させていただく素晴らしい機会となりました。選挙まであと1ヶ月、候補者の皆様の熱意を感じつつ、福祉支援団体として自分にできることを常に考え、応援させていただきたいと思っております。
​また、この報告会の会場では、盲導犬の推進活動をされている代表の方ともお会いしました。その方からは、盲導犬と同伴で和食レストランに入ろうとした際に断られてしまった事例や、ご家族が入院された際に外来病棟までは許可されたものの入院病棟への盲導犬の立ち入りを拒否されたというお話をお聞きしました。
​こうした事例も、盲導犬や視覚障害者に対する正しい知識や理解が十分に広まっていないことから生じる「偏見」や「壁」の一つです。目が見えない当事者や盲導犬が、特別視されることなく普通に暮らし、当たり前に受け入れられる社会を実現していかなければならないと痛感いたしました。
​説明会が終わり、会場を一番最後に退出して帰宅しようとしていた際、同年代くらいの女性から「お帰りは大丈夫ですか?」と優しく声をかけていただきました。
​「できればビルの1階の道路沿いまで誘導していただけますか?」とお頼みしたところ、「実は私、ガイドヘルパーをしておりまして、何かお手伝いできるのではないかと思ってお声がけしたんです」とおっしゃってくださいました。
​その方の温かいご案内のおかげで無事に道路までたどり着くことができ、迎えに来てくれていた家族と合流して無事に帰宅することができました。
​悔しい思いや考えさせられる出来事もありましたが、大きな学びを得られたこと、そして最後に見ず知らずの優しいガイドヘルパーさんに出会えたことに深く感謝しております。
​偏見や誤解のない、誰もが安心して暮らせる社会を目指し、これからも福祉支援団体EYESROOMの代表として全力で活動を続けてまいります。皆様、今後とも温かいご支援をよろしくお願いいたします。
​【事業内容・お問い合わせ】
我々福祉支援団体EYESROOM(アイズルーム)のメイン事業は「地方自治体の補助金を活用した高齢者・障害者対象の住宅改修」です。当団体には障害当事者やそのご家族が在籍しており、当事者目線に寄り添った改修を大切にしています。専門資格を持つ「福祉住環境コーディネーター」が手すり1本の設置から現地確認・行政への面倒な申請代行までトータルサポートを行っております。
​お住まいやバリアフリー工事に関する詳細は、ぜひこちらのリンクをご覧いただけますと幸いです。
​https://eyesroom.com/renovation/