【「気をつけて帰るんだよ」青空八百屋のおじさんと通わせる心、そして私にできる恩返し】

みなさん、こんにちは。いつも温かいメッセージをいただき、 心から感謝しております。
最近の私は、金曜日の夕方がとても楽しみになっています。
日本赤十字社の献血ボランティア活動を終えた帰り道、 自宅近くの駐車場入口にある小さなデッドスペースに、 週に一度だけ現れる青空八百屋さんがあるのです。 空きスペースを間借りして、 箱の上に季節の野菜を並べておじさんが一人で売っています。
これまで無意識に通り過ぎていた場所でしたが、 同行援護のガイドヘルパーさんが「 あんなところで野菜売ってますよ」と教えてくれたことで、 その素敵なお店を知ることができました。 木曜日の夕方に行ってみたときは営業していなかったので、 どうやら金曜日の夕方限定で開店しているようです。
初めて訪れた日、私はきゅうり、ナス、玉 レタスを買い求めました。 お会計は350円とかなりお安い印象だったのですが、 おじさんは「これ持っていきな」と、 なんと木綿豆腐を1丁プレゼントしてくれたのです。
そして2回目にお店を訪れたときのこと。おじさんから「 旦那さんの腕時計、ちょっと変わっているね」 と声をかけられました。
私は「目が見えないので、 音声で時間を教えてくれる時計を使っているんですよ。 セイコーのもので2万2000円ほどするのですが、 ありがたいことに役所から補助を受けて1割の自己負担で購入でき たんです」とお答えしました。
そして、目の前で時計のボタンをポチッと押して、 時報の音を聞いていただきました。 おじさんは流れる音声を聞きながら、とても珍しそうに、 そして興味深そうに耳を傾けてくれていました。
そんな会話をきっかけに、 障害者と健常者という垣根を超えた温かい繋がりが少し生まれた気 がしました。その日はピーマン、きゅうり、サニーレタス、トマト、 しめじなどを750円分購入したのですが、 袋の中が満杯になるほどの量でした。するとおじさんは、 2回目のお買い物だというのに「これも持って帰りな」と、 再び木綿豆腐1丁と小ぶりな梨をプレゼントしてくれたのです。
スーパーで黙々と買い物をするのとは違い、 八百屋さんと直接言葉を交わしながら商品を買うのは、 視覚障害者になる前の20年以上前のことです。
持って帰った新鮮な夏野菜は、冷蔵庫でキンキンに冷やして、 そのまま丸かじりして味わっています。 新鮮な野菜は味付けをしなくても本当に美味しく、 体に染み渡ります。
「きゅうり1本80円か、今の時期は高いな」「 ピーマンは4個で100円だよ、ずいぶん下がったね」
そんな会話をヘルパーさんとしながら白杖をついて買い物をしてい る私を見て、おじさんはきっと同情や優しさから、 安くしてくれたりプレゼントを添えてくれたりするのだと思います 。
帰り際にはいつも、まるで小学生に言い聞かせるように「 旦那さん、気をつけて帰るんだよ」と温かい声をかけてくれます。 ちなみに、 おじさんは一緒におられるヘルパーさんのことを私の妻だと勘違い しているようですが、いちいち否定するのも大変なので、 そのまま温かく受け止めています。
後から聞いた話ですが、私を家に送ったあと、 ヘルパーさんが一人でお買い物に行かれた際には、 お値引きやプレゼントはなかったそうです。 やはり私に対するおじさんの特別な優しさと心遣いなのだと分かり 、胸が熱くなりました。
私が金曜日に参加している献血ボランティアでは、 駅前で通行人のみなさまへお声がけをしています。 熊本の災害で苦しんでいる方々、 がんの手術を控えている患者さん、事故で救急搬送された方々。 お一人おひとりの顔を頭に浮かべながら、お腹の底から、 声が枯れるギリギリのラインで協力を呼びかけています。
もし自分に目が見えていれば、 被災地に直接飛んでいって瓦礫や不用品を掻き出したり、 必要な物資を届けたりする直接的な支援ができるはずです。 しかし、全盲の私にできることは、声かけのボランティアや、 わずかばかりのお小遣いからの寄付くらいしかありません。
それでも、障害者として補助金を受けて時計を購入できたり、 街中で見知らぬ方に道案内をしていただいたりと、 私は日々たくさんの支えを受けて生きています。だからこそ、 日頃から少しでも社会に恩返しがしたいのです。 障害者への居住支援や就労支援、 福祉事業所への問題解決コンサルタントとしてのボランティア活動 、そして献血の広報活動。それらはすべて、 私なりの感謝の形です。
一生懸命に自分の役割を果たし、 ちょっといいことをして帰ってくると、 青空八百屋さんから心温まるプレゼントが待っている。 いただいたお豆腐と梨は、私にとって何より貴重で、 心がじんわりと温かくなる宝物です。
これからもこのような社会との触れ合いを大切にしながら、 千葉県東葛地域において、障害のある方、難病を抱える方、 そしてすべての生活弱者の方が普通に暮らせる共生社会を作り上げ るため、 自分にできることを一つひとつ重ねていきたいと思います。
今回は、 私にとって宝物のような八百屋さんとのふれあいについて書かせて いただきました。
拙い文章ですが、最後までお読みいただき、 本当にありがとうございました。読者の皆様の温かい応援に、 いつも心から感謝しております。
最近の私は、金曜日の夕方がとても楽しみになっています。
日本赤十字社の献血ボランティア活動を終えた帰り道、
これまで無意識に通り過ぎていた場所でしたが、
初めて訪れた日、私はきゅうり、ナス、玉
そして2回目にお店を訪れたときのこと。おじさんから「
私は「目が見えないので、
そして、目の前で時計のボタンをポチッと押して、
そんな会話をきっかけに、
スーパーで黙々と買い物をするのとは違い、
持って帰った新鮮な夏野菜は、冷蔵庫でキンキンに冷やして、
「きゅうり1本80円か、今の時期は高いな」「
そんな会話をヘルパーさんとしながら白杖をついて買い物をしてい
帰り際にはいつも、まるで小学生に言い聞かせるように「
後から聞いた話ですが、私を家に送ったあと、
私が金曜日に参加している献血ボランティアでは、
もし自分に目が見えていれば、
それでも、障害者として補助金を受けて時計を購入できたり、
一生懸命に自分の役割を果たし、
これからもこのような社会との触れ合いを大切にしながら、
今回は、
拙い文章ですが、最後までお読みいただき、