昨日は松戸市視覚障害者協会の大脇会長とともに、松戸市役所の建設部道路維持課を訪問し、大変有意義な意見交換と打ち合わせを行ってまいりました。対応してくださった工事班の大平章博様、そして主査の藤崎光様をはじめ、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
​今回の話し合いの大きなテーマは、踏切内における視覚障害者の安全確保に向けた点字ブロック(視覚障害者誘導用表示)の設置についてです。
​平成4年に奈良県大和郡山市の踏切で、視覚障害者の方が列車と接触して命を落とされるという非常に痛ましい事故が発生しました。これを重く見た国土交通省はガイドラインを改定し、国が指定した「改良すべき踏切道」に対してバリアフリー化を推進しています。
​これを受けて松戸市では、令和8年3月に市内の重要な踏切2箇所において、踏切道内誘導表示の設置工事を完了させました。
​設置された具体的な場所は以下の2箇所です。
​1つ目は、松戸市役所から中央保健センターへ向かう途中にある、新京成電鉄と交差する「松戸3号踏切」の歩道です。
​2つ目は、新松戸駅前ロータリーからすぐの場所にある、流鉄流山線と交差する「第5号の2踏切」の歩道です。
​これらの踏切では、視覚障害者が今自分が踏切の内部にいることを足元の感触で正しく認識できるよう、突起のある誘導用表示が道路に施されました。これにより、どこが安全な通路であり、どこからが危険なエリアなのかを判断する大きな助けとなります。
​市役所での打ち合わせを終えた後、私たちは実際にその踏切へと足を運び、現場の状況をこの目でしっかりと確認してまいりました。
​実際に現地に立つと、行政がこのように迅速にバリアフリー化を進め、形にしてくれたことの重みを改めて実感します。私たち当事者にとって本当に心強く、命の安全に直結する素晴らしい前進です。松戸市のホームページでも、この取り組みが写真付きで詳しく紹介されています。
​松戸市公式ホームページ:改良すべき踏切道における安全対策について
https://www.city.matsudo.chiba.jp/kurashi/douro/humikiridou.html
​しかし、これで全ての課題が解決したわけではありません。市内にはまだまだ多くの踏切が存在し、日々の移動に不安を感じながら歩いている仲間がたくさんいます。また、点字ブロックが設置されたからといって、音や周囲の状況によっては、踏切特有の斜めに入り組んだ構造などに迷う危険性もゼロではありません。
今回の松戸市の先進的な取り組みを広く多くの方に知っていただくと同時に、私たちはこれからも行政や鉄道事業者と手を取り合い、一歩一歩、すべての人が安心して歩ける街づくりを提言し続けてまいります。