​屋号と社名の一致、そして私たちが目指す「共生社会」への決意
​屋号と社名を「EYESROOM」へと統一し、新たな一歩を踏み出した今、私たちEYESROOMはさらなる挑戦を始めます。今回のブログでは、この重大な転機に込めた想いと組織名の由来をお伝えするとともに、代表である私自身の経験を通じて、私たちが日々取り組んでいる福祉支援の本質と、命を救う献血への熱いメッセージをお届けいたします。
​第1章:屋号と社名の統一へ。アイズルームが新たな一歩を踏み出します
​​日頃より私どもの活動を温かく支えてくださり、心から感謝申し上げます。
​実は私どもは間もなく創立7周年目を迎えるのですが、当初はサービスを提供する際の「屋号」と、登記上の「会社名」が異なっていました。その理由は、5周年目を迎えたタイミングで大きな業態変更を行ったことにあります。
​以前の事業内容であれば、当時の会社名がピタッと合っていました。しかし、その後、私が全盲となり、そこから再び強い決意を持って再スタートを切る中で、現在の福祉支援業務及びボランティア活動に特化していくことになったのです。その結果、目指すビジョンと会社名との間に少しずつミスマッチが生じるようになっていました。
これまで会社の打ち合わせや面接の拠点として皆様にお越しいただいていた松戸駅前のオフィスですが、このたび日本橋駅前へと移転し、今後は面接や打ち合わせ専用のオフィスとして活用していくことになりました。なお、私どもの活動の要である本店(事務局)は、これまで通り変わらず北小金に置き、そこを拠点に確固たる体制を築いてまいります。この大きな転機に合わせ、思い切って社名を変え、屋号と会社名を一つに一致させることにいたしました。
​当社にとって、屋号は皆様に親しんでいただいている大切なブランド名そのものです。これまでは社名をあくまで運営会社として分けて考えていましたが、今後はこの2つを完全に統一し、より一体感を持って歩んでまいります。
​会社の名前を変更するとなると、ホームページの修正やパンフレットの差し替え、スタッフ全員の名刺の刷り直し、さらには会社の印鑑の作り直しなど、非常に多くの作業とそれに伴う出費が必要になります。なかなかの大仕事ではありますが、今月末までの完了を目指して、現在急ピッチで準備を進めております。
​とはいえ、元々皆様からは日頃より「アイズルーム」という屋号で呼んでいただいておりますので、お客様や関係者の皆様にとっては、呼称が変わるなどの変化やご不便は一切ございません。どうぞご安心ください。
​この節目を機に、屋号と会社名が同じ「EYESROOM」となるわけですが、実はこの名前にどのような意味や想いが込められているのかについて、これまで詳しくお伝えする機会がありませんでした。来月にはホームページにも正式に掲載する予定ですが、今回のブログにて、初めて皆様にご紹介させていただきたいと思います。
​EYESROOMの社名の由来は、人々の心に寄り添い、温かく見守る「眼差し」の「EYES」と、誰もが包み込まれる安心の場を意味する「ROOM(部屋)」を組み合わせたものです。単に物理的な住まいや部屋を提供するという意味にとどまりません。社会的課題や一人ひとりの抱える悩みに真摯に向き合い、誰もが自分らしく、安心して暮らせる共生社会を実現したいという強い願いが込められています。
​拠点環境も整い、名実ともに「EYESROOM」として一つになった私どもは、これからも皆様の心に寄り添う温かい眼差しを大切に、活動を続けてまいります。
福祉支援団体EYESROOM代表の石原幸一が、柏駅前のダブルデッキにて柏献血ルームの献血推進呼び掛け活動ボランティアをしている写真です。視覚障害者の男性が白杖を持ち、献血看板を左手で支えながら赤十字社の赤いエプロンを着けて、写真に写っています。
第2章:重度視覚障害の当事者として挑む支援と、命を繋ぐ献血への協力のお願い
​私たちEYESROOMは、高齢者、障害者、難病患者、そしてその他の生活弱者すべての方々が、何に遮られることもなく普通に暮らせる「共生社会」をつくるために日々活動を続けています。
​実は、EYESROOMの代表である私自身も重度視覚障害者です。普段、一人で白杖を左右に振りながら街中を移動していると、本当にたくさんの方々に温かい声をかけていただき、目的地まで誘導していただいています。また、仕事や日常生活で必要な書類などは、スマートフォンのAI機能を活用して解析し、読み上げてもらうことで内容を把握しています。このように、様々な場面で周りの人々のサポートやテクノロジーの力を受けながら、私自身も生かされています。
​重度視覚障害者になると、それまでの生活の利便性は大きく損なわれます。同じ視覚障害を抱える仲間の中には、その不自由さや不安から、家の中に閉じこもってしまう方も少なくありません。しかし、私自身は「人からサポートを受けてばかりの人生でいいのだろうか」「何のために生きているのか、人のために自分ができることはないのか」という問いを常に自分自身に投げかけています。受ける支援に感謝するからこそ、今度は自分が誰かの力になりたいのです。
​先日、シングルマザーを支援する団体から、複雑な理由から赤ちゃんを産む若いお母さんの居住支援の要請がありました。その際、不動産屋の選定やお部屋の選び方、生活保護を受給されている方の住居探しのポイント、さらには賃貸審査に関わる懸念事項など、これまでの経験を活かして総合的なアドバイスをさせていただきました。形骸化した手続きだけではなく、本当に困っている方が一歩を踏み出せるように、具体的なノウハウをもって伴走することこそが、EYESROOMの目指す支援の形です。
​さらに私は、社会への恩返しとして、日本赤十字社から街角での広報活動を行う呼びかけボランティアの許可をいただきました。支援者の同行援護ヘルパーを募りながら、お腹の底から声を振り絞り、みんなの心に響くように精一杯、街頭で献血への協力を呼びかけています。
​私の主な活動エリアは、柏献血ルームと松戸献血ルームです。街角に立ち、精一杯の大きな声で次のような言葉を皆様にお伝えしています。
​「こちらは柏・松戸献血ルームです。只今献血のお願いをしております。献血ルームは17時30分まで受付しております。体調やお時間などご都合がつきましたらぜひご協力をお願いいたします。輸血用血液は有効期間が短いことから絶えず皆様のご協力が必要です。はじめての方もお久しぶりの方も大歓迎です。体調やお時間などご都合がつきましたらぜひご協力をお願いいたします。尊い命を救う献血は、16歳から献血にご協力いただけます。若い皆さまのご協力も大歓迎です。只今の時間、特に400mL献血のご協力をお願いしております。」
​この活動を続けていると、本当にありがたいことに、何人もの方から「頑張ってください!」と温かい激励の声をかけていただきます。そして実際に、私の呼びかけをきっかけに献血ルームへ足を運んでくださる方が見つかるのです。声が届き、誰かの行動に繋がり、それが結果として誰かの命を救う。これこそが、私が五感を使って社会に貢献できる最高の喜びです。血液は人工的に作ることができず、有効期間も短いため、絶えず皆様の善意が必要です。ぜひ皆様もこの機会に、人の命を救うための献血へのご参加をよろしくお願いいたします。
​総括:支援の輪を広げ、誰もが輝ける社会を共につくるために
​今回の大きな節目において、私たちは2つの大切な決意を新たにしました。
​第1章でお伝えした組織名の統一や拠点の展開は、単なる形式的な変更ではありません。私たちが目指すべき福祉支援のビジョンを明確にし、名実ともに「EYESROOM」という一つの強いブランドとして、より深く社会に貢献していくための基盤づくりです。北小金の本店事務局を軸としながら、新設した日本橋駅前の面接・打ち合わせ専用オフィスを効果的に活用し、私たちの想いをさらに力強く形にしてまいります。
​そして第2章で触れたように、共生社会の実現には、一方通行の支援だけではなく「お互いに支え合う循環」が必要です。重度視覚障害を持つ私自身が、街の人々やAIに支えられながら生きているように、今度は私が若い母親への専門的なアドバイスや、街頭での献血の呼びかけという形で社会に恩返しをしていく。この支え合いの連鎖こそが、私たちが理想とする社会の姿です。
​屋号と社名が一つになったEYESROOMは、これからも当事者としての視点を忘れることなく、高齢者、障害者、難病患者、そしてその他の生活弱者すべての方々が普通に、自分らしく暮らせる社会を目指して全力で走り続けます。新しく生まれ変わるEYESROOMの挑戦に、今後とも変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。